27.5度。11月の観測史上東京では1位の気温を更新(およそ100年ぶり)する異例の暑さから一転、看護管理塾当日は秋を飛び越え冬を感じさせるピリッと引き締まった空気の中で開催されました。
本章の目指すところは①チームについての理解を深める ②チームづくりを体験的に学ぶ ③チーム運営の要点を理解し実際の職場に活かす です。今期の看護管理塾も早6回目を迎え折り返しとなるこのタイミングで、改めて共に学ぶメンバーがチームを考える機会となりました。
前章「人の強みをみつける」の振り返りからはじまりです。約一カ月の期間を経て、実践したことを語り合うメンバーの様子からは活気が感じられました。
講義の冒頭は「チームの魅力」と題し、先ずはラグビーをメタファにしたチームの魅力について触れました。2019年流行語年間大賞となった「ONE TEAM」のロゴを紹介した際には、「O(オー)」のアルファベットが「U(ユー)」に見える、という苦情を華麗に往なし、2023年ラグビーワールドカップに於いて大いに奮闘した日本代表を称えました。
チームとグループの違いについて、言葉の意味にも触れました。チームと称するグループでは成果が期待できません。
担当ファシリテーター中尾根が自ら育んできたチームについて、更にはGoogle re:Workより<チームワークのよいチームがしていること>を紹介しました。(武蔵新城/シンジョーステーションには語り切れぬ魅力が満載です。百聞は一見に如かず。近くまでお越しの際はお立ち寄りください。)
Google re:Workより<チームワークのよいチームがしていること>5つの項目
①心理的安全性 Psychological Safety
②信頼性(頼りがい) Dependability
③構造と明確さ Structure & Clarity
④仕事の意味 Meaning
⑤社会への影響 Impact
※当塾では ④学習することの意味、⑤所属する職場への影響 と置き換えて使用。
5つの項目について、参加者は看護管理塾で所属するチームの現状をどのように捉えているのか「チームの現状診断」を行いました。この結果を踏まえて、本日のワーク:看護管理塾のチームづくりを行ないました。
各チームの【目指す姿】と 【診断結果】は下記のとおりです。
Aチーム「いつまでも対話を続け共有し合え自分の力を発揮できるチーム」
診断結果=①4.8 ②4.1 ③3.5 ④4.8 ⑤3.5
Bチーム「困っていることを話し合いそれぞれの意見をオープンに言い合い手応えを得て看護実践ができる」
診断結果=①4.8 ②4.3 ③3.6 ④4.6 ⑤4
Cチーム「経験を語り合い実践につなげるチーム」
診断結果=①4.2 ②4.2 ③3.8 ④4.8 ⑤3.8
Dチーム「語りを通じて1人1人がやってみようと思えるチーム」
診断結果=①5 ②4.6 ③3.2 ④4.6 ⑤3.8
Eチーム「5年後、10年後も高め合い刺激し合えるチーム 」
診断結果=①4.2 ②4.3 ③4 ④4.7 ⑤4
Fチーム「学びを現場に活かすひと工夫ができるチーム」
診断結果=①3.4 ②4.2 ③3.2 ④4 ⑤3.6
Gチーム「視野を広げて学んだ事を実践に活かせるチーム」
診断結果=①4.6 ②4 ③3.5 ④4.1 ⑤3.8
Hチーム「学びを実践に活かし続けているチーム」
診断結果=①4.3 ②4.8 ③4 ④4.8 ⑤4.3
Iチーム「異なる意見でも安心して話せてお互いに高め合うチーム」
診断結果=①4.4 ②4.2 ③3.8 ④4.2 ⑤3.6
Jチーム「有意義なワークができるチーム」
診断結果=①3.8 ②3 ③3.8 ④4.5 ⑤3
Kチーム「自分の話したいことを素直に話せるチーム」
診断結果=①4.3 ②4.8 ③3.5 ④4.5 ⑤4
全11チームが最優秀チームに贈呈される豪華賞品をかけて、ワークで作成した成果物についてプレゼンテーション行いました。教室前方グループからは、Dチーム。教室後方グループからは、Hチームが優秀チームとして選出され、頂上決戦に臨みました。結果、Dチームが最優秀チームに選出され【ロクイチティーバッグ(ほうじ茶or和紅茶)】を獲得しました。おめでとうございました。
全チーム、それぞれの「目指す姿」と「実現させるための具体策」には魅力があります。これからの実践をチーム一丸となって取り組むことに期待します。
決して、作成して実践せずなんてことが無いように。知らんけど。(「知らんけど」は、2022年流行語大賞トップ10入りしているのですね。勉強になりました。)
最後に、本章の参考文献について掲載します。
