看護管理塾「看護ものがたり~4Seasons~」が開講しました。
看護管理塾「看護ものがたり~4Seasons~」が開講しました。
受付開始の13時30分から、63名の受講者が、次々と集まってきました。63名は、プログラム全体を通してAからKまでの11のチームのいずれかに所属し、チームでの学習を進めていきます。小野リサのボサノバの流れる会場で、チームごとのテーブルについた受講者は緊張し不安げな表情をして無言で開始時間を待っていました。
今年度より、チームのテーブル位置は、あらかじめ主催者側が決めるのではなく、受講者が決めることになりました。チームの中で最も早く受付した受講者が、好みのテーブルを決定します。
14時 オープニング~ようこそ看護管理塾へ
井部塾長のお話から始まりました。看護管理塾の主旨、10回シリーズの構成と目標、期待する学習態度が説明されました。そして、看護管理塾のプログラムは、大学に集まって行うプログラムと終了後WEBサイトに投稿することの二つから構成されていること、講師から講義を聴いて学ぶのではなく、自分たちの経験を提示し話し合いから学ぶ場であることが強調されました。
続いて、講師の古閑が、「自動車運転する際の初心者マークを言葉や絵で説明してください」という例題で自分が知っていることを相手に言語化して伝える(暗黙知→形式知)ことの難しさを説明しました。そして看護管理塾では、単なる知識や理論を教わるのではなく、自分たち自身の体験を集めて、そこから理論を導き出すことで、生きたセオリーになっていく、そのために、ナラティブ(=自分の経験や出来事を解釈したり、誰かに説明しようと試みる陳述)が、重要であることが話されました。
14時30分から、いよいよ“第一章 出会い”のスタートです。
ワールドカフェ形式での学習です。ワールドカフェとは、リラックスした雰囲気の中で少人数に分けたテーブルで自由な対話を行い、他のテーブルとメンバーをシャッフルして対話を続けながら参加することで、全員の意見や知識を集めることのできる対話手法のひとつです。
最初の第一ラウンドでは、「出会いってなに?」の問いについて対話を通して探求していきました。司会がはじめの合図をしますが、少しの間静寂があって、誰から話すのか、何を話せばいいのか、お互いの出方を伺い、緊張や戸惑いを体験し、ゆずり合っている様子が見えました。それでも「出会いって縁」「世界が広がる」「いい出会いも悪い出会いもある」など様々な意見が対話の中から出てきました。
第二ラウンドはメンバーをシャッフルしての対話です。休憩をはさんで幾分リラックスし、和やかな雰囲気になってきました。問いは「出会いに大切なことはなに?」に変わりました。もとのテーブルでのアイディアを紹介しながら自分の体験を通して、「第一印象で怖いって思ってしまうけれど、偏見を持たずに相手を知ることが大切」といった言葉が聞こえてきました。自分とは異なる視点からの意見にハッとしたり、共感したり、心を開いて対話をしている様子が伝わってきます。第三ラウンドになると、「今日の私もそうだった。不安で緊張していた。」と今日の初めての看護管理塾での「出会い」で、自分自身がどんな思いでいたのかを語る人も出てきました。第4ラウンドは、再びもとのテーブルに戻ってチームで対話を深めます。「ただいまぁ」「お帰りなさい」と弾んだ声があちこちで聞こえ、さながら旅から戻ってきた旅人と自宅で迎え入れる家人のようでした。
最後のラウンドは、ワールドカフェでの自分を内省し、気づき、ひらめき、感動、確信などをポストイットに書き出し、チームで共有する段階です。「内省とは、自分自身の言動や考えを深く顧みること、心理学では、自分自身の精神状態やその働きを自ら観察すること。自己観察。内観。(明鏡国語辞典)」という説明がなされました。そして、気づきや学びを書き出す際の重要点は、『誰が読んでも、時間が経っても、説明が無くてもわかるように文章で記述すること、そして実感として表現すること』と講師が強調しました。
真剣な表情で一心にペンを走らせる人、視線を宙に向けて少し思索を巡らせてポストイットに向かう人、それぞれに、自分の内面世界に向き合って表現しようと試みていました。そして、自分の書いたポストイットをチームメンバーに披露しながら、さらに「出会い」についての対話が深まっているようでした。
時間の都合上、全体での気づきの共有を行うことはできませんでしたが、現実の「出会い」の場での「出会い」についての学びは、大きかったようです。
16時50分~ 看護管理塾「看護ものがたり~4Seasons~」WEBサイトの使い方
WEB担当の中尾根、松原より、看護管理塾WEBサイトへのログイン方法、投稿方法について説明があり、本日の振り返りを記載して終了となりました。
机の位置をもとにもどすという後片づけを手伝ってくださった皆様、ありがとうございました。
yoshida
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