ダメな人間なんていないんです。ただ、ダメな指導者がいるだけなんです。

第9章の講義の中で紹介された、『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶応大学に現役合格した話』、いわゆる『ビリギャル!!』を遅ればせながら読ませていただきました。

伊藤先生が話されていたとおり、まさに抱腹絶倒でしたが、内容によっては涙する場面もあり、笑いあり涙ありで楽しく読む事ができました。

登場人物の「さやかちゃん」は、塾に通い始めて慶應義塾大学に合格するまでの約1年半、この本の著者で塾講師でもある「坪田信貴先生」をはじめ、さやかちゃんのお母さんである「ああちゃん」やお父さん、弟や妹、学校や塾のクラスメイト、学校の先生など、多くの人の支えや関わりの中からたくさんのものを吸収し行動に移しています。本を読むにつれてわかってきましたが、「さやかちゃん」の、良い意味で、素直で好奇心があって、外見からは想像がつかない内面の冷静さや、気持ちの切り替えが即座にできるポジティブな性格に感心しました。

そんな「さやかちゃん」の特性を上手く引き出してこられた坪田先生の指導方法には、職場で部下をもつ上司として、家庭で子をもつ親として学ぶべきものがたくさんありました。

巻末にある「さやかちゃんからの手紙」の、受験勉強を始めたきっかけについて書かれた内容の中に次のような文章がありました。

 

『坪田先生は、私を肯定してくれた先生でした。私を見た瞬間、顔をしかめる大人とは少し違いました。私のことをよく褒めました。よく笑ってきました。そしていろんな話をしてくれたし、私の話を真剣にきいてくれました。』

 

それが、大切なことだとわかっていても、上司として親として、実際にはほとんどできていない自分自身を振り返る事ができました。

自分が、相手にしてほしい事やそうされるとうれしい事が、立場が変わるとできなくなるのはどうしてでしょうね。

 

『ダメな人間なんていないんです。ただ、ダメな指導者がいるだけなんです。』

 

著者のこの言葉が、私の心に突き刺さっています。

職員一人ひとりの知識や意欲といった力を引き出して、やる氣にさせる職場づくりができるようにしていきたいと思います。

追伸

この本の内容には、看護管理塾で学んできたテーマがほとんど含まれているようにも思いました。

「出会い」「感情の源泉を扱う」「マネジメントに取り組む」「効果的な会議」「人の強みをみつける」「イノベーションを起こす」「人に仕事を与える・任せる」「仕事の意義を考える」「やる氣にさせる職場」

残すところあと1セッション。

これまでの学びをリフレクションして、これまでの自分や今の自分、これからの自分について、改めて見つめ直したいと思います。

2 のコメントが “ダメな人間なんていないんです。ただ、ダメな指導者がいるだけなんです。”にあります

  1. legendさん、早速、ビリギャル、読んでいただいたのですね。
    素晴らしい行動力!!!
    legendさんの投稿から、再び、大切なことを思い出させていただきました。
    ただ信頼する。肯定する。
    本当に大切なことですね。
    大切な人(上司・親)から信頼されて、自己信頼が高まる。
    その結果、自己肯定感が高まって、自己効力感も高まる。
    まさに『ぐるぐるの好循環の輪』が完成します。
    legendさん、ありがとうございます。
    きっとlegendさんの職場も、これからlegendになっていきますね!

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