ビリギャル

先日、小学5年生になった息子と二人で、映画『ビリギャル』を観てきました。

息子と二人だった事に深い意味はなく、単純に息子も観たいと言ってくれた事と、映画を観る事で多少なりとも息子が刺激を受けてくれて、将来、慶應義塾大学を目指すようにでもなってくれたらと、親としてはそんな淡い期待もなかった訳ではなく・・・。

看護ものがたりで、伊藤先生から本の紹介をして頂いて目を通していたので、映画に出てくる場面一つひとつの情景が、自分の中にスッと入り込んできました。

主人公の小林さやかさんの努力はさることながら、塾講師の坪田信貴先生やあーちゃん(お母さん)をはじめとする家族、高校のクラスメート、塾生の仲間たちなど、周囲の多くの人達に支えられて目標を成し遂げていく姿が、見事に描かれていました。

ネット上での『ビリギャル』の評価は様々です。彼女がいわゆるお嬢様学校の中・高一貫校に通っていた事や、2年で240万円の塾費用を払っていた事などから、結局は親の経済力が良かったからだと、経済格差=教育格差のような議論がなされていたりします。

それはそれとして、人の感情に働きかけて内発的な動機付けを行う能力や人には計り知れない可能性があると信じて働きかける事、そして何より情熱をもって関わる事は、管理者や指導者として学ぶべきものが沢山あると思います。

また、私自身も多くの人に支えられて仕事をし、色々な事にチャレンジできる環境を作ってもらっているのだと、改めて感謝したいと思いました。

映画を見終わって家に帰ると、いつもと変わらずゲームにのめり込む息子の姿がありました。坪田先生のように、例えば『ゲームの腕あげたね。』などといった言葉をかける事はできず、『ビリギャル』が刺激になって息子ももしかして・・・などと期待していた親バカな自分を恥ずかしく思いました。

理想かもしれませんが、子どもを信じて見守り、ここぞという時にはそっと手を差し伸べられる、そんな親でありたいと、親の立場からも多くの事を学んだ映画でした。

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