私のサル

私は、昨年から看護学校で教務主任として働いています。専任教員として働いていた時には、授業や学生指導、講師や実習施設との調整など、自分が育てるべき「サル」を育ててきたように思います。ただ、教務主任になってからも、今まで育ててきた「サル」はそのまま可愛がり、なおかつ教務主任としての「サル」も抱えている状況になりました。

部下である専任教員は経験の浅い人が多く、代わりにやってしまうことが多くなっているように感じていました。「きっと1人では大変だろうから・・・」と部下がやる前に口出ししたり、代わりにやっていまい、どんどん仕事が増えてしまう状況です。自分では気を利かせて、よかれと思ってやっていたことで、きっと部下もわかってくれていると思っていましたが、それは自分勝手な思いでしかないことに気づきました。なかなか人に仕事を任されない性格だ、と思っていましたが、性格の問題ではなく、私自身が誰に、何を、どのように任せ、自分がどの「サル」を引き受けていけばよいかわからなかっただけだと思いました。

経験が浅い人が多い今の職場では、まず一人ひとりが経験を積み、自分のスキルを高めてもらう必要があると考えています。どの教員にどんな経験を積ませ、どんなスキルを伸ばしてもらえばよいかを考え、それに見合った仕事を任せ、「できない」と投げ出さないように見守り、教員として成長できるように見守ることが、今の私が育てるべき「サル」ではないかと思いました。そのために、時に自分がモデルとなり、仕事の仕方を見せたり、相談にのったり、人間関係の調整をしながら、仕事のしやすい環境づくりをすることも必要なのだと思いました。

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yotamama

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