第6章「人に仕事を与える・任せる」当日の様子

看護管理塾第6章
「人に仕事を与える・任せる」当日の様子
                                                  井部 俊子

塾長のあいさつとして私が取り上げたのは私の永平寺紀行でした。2016年11月に福井大学の仕事の合間に立ち寄ったのです。

「永平寺は、今から約770年前の寛元2年(1244)道元禅師によって開かれた座禅修行の道場です。境内は三方を山に囲まれた深山幽谷の知に大小70余りの建物が並んでいます。(中略)現在は曹洞宗の大本山として、僧侶の育成と檀信徒の信仰の源となっています。」「寺院の建物のことを一般に伽藍と呼びます。これは僧侶が修行をする清浄な場所という意味があります。この中で特に7つのお堂は七堂伽藍と呼ばれ、日常の修行に欠かすことの出来ない重要な建物です。七堂伽藍とは、山門(さんもん)・仏殿(ぶつでん)・僧堂(そうどう)・庫院(くいん)・東司(とうす)・浴室(よくしつ)・仏堂(はっとう)のことで、特に僧堂・東司・浴室は三黙道場といって一切の私語は禁止されています。」(パンフレット「永平寺」より引用)僧堂とは修行僧の根本道場で、座禅・食事・就寝などが行われる場所です。東司はお手洗いのことで身心共に清浄になることを心がける道場であり、浴室で行われる入浴は大切な修行であり静寂の中で行われます。つまり、日常の生活がすべて修行であるということが、風邪を引いていた私にとって新鮮でした。

そして、予定どおり、「人に仕事を与える・任せる」について30分の講義を行いました。
 次に、「昨年の受講生による“私のサル”」を7篇紹介しました。これはなかなかのすぐれものでした。各人の体験に基づいた記述はなーるほどと説得力がありました。どうぞ資料をご覧ください。

続いて、チームでのワークを行いました。今回はBチームの欠席者が複数いたため、他のチームにふり分けることといたしました。課題は「私のサルについて考えたこと・議論したこと」として各チームが副題をつけることにしました。1時間のワークのあと、各チームのテーブルをまわって「作品」を閲覧しました。「新規性がある、おもしろそうだ、詳細をきいてみたい」という選考基準をもとに、一人2作品を選びました。得票数が多かったのはDチーム、Jチームの作品でした。

次に、各チームの副題をみてみましょう。
 Aチーム:新人の「サル」を横取りする先輩ナース(Bチームの石田さん参加)
 Cチーム:「サル」を見極める!私の育てる「サル」はどこに?あなたの育てる「サル」は?
 Dチーム:ときめく「サル」の整理術
 Eチーム:「サル」の養子縁組~きちんと育ててくれる人と場所に「サル」を託すこと
 Fチーム:「サル」の救出大作戦(Bチームの小出さん参加)
 Gチーム:他職種の「サル」の育て方
 Hチーム:私の背負いこんだ「サル」(Bチーム八木下さん参加)
 Iチーム:どのサルが私の「サル」?行く「サル」来る「サル」
 Jチーム:あばれだした「サル」:をすぐに自分のオリに入れてはいけない
全員で2つのチームのプレゼンテーションをきき、最終選考の結果、「ときめくサルの整
理術」(Dチーム)が第一位となりました。活発なディスカッションが行われ、第6章は盛り上がりました。『看護のアジェンダ』(井部俊子著,医学書院,2016年)が副賞としてDチーム各人に手渡されました。

「ときめくサル」がキーワードです。どうぞときめくサルを探検して下さい。

2 のコメントが “第6章「人に仕事を与える・任せる」当日の様子”にあります

  1. こんにちは。とても興味のあるテーマだったのですが事情があり欠席してしまいました。各チームの模造紙、とても楽しく拝見しました!配布資料をアップしてくださるとありがたいです。よろしくお願いします。

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