看護管理塾「看護ものがたり~4Seasons~」
井部塾長が、マネジメントに取り組み始めた時のエピソードについて語りました。
マネジメントをするという覚悟をきめるのに10年かかったそうです。
倉岡から、マネジメントの理論の紹介をしました。ドラッカーがいう「顧客」、「定義」、「目標」について自分の看護師長時代の経験を交えてお話ししました。
チーム内で仮想新人看護師長(アバター)の設定をしました。
芸能人やアニメの主人公の名前をもじり、楽しそうに決めていました。
続いて、チーム内で、新人看護師長が「今、ぶつかっている壁、抱えている困難」と「解決のための知恵」について話し合いました。メンバーそれぞれが経験を出し合い、アバターが抱えている困難として整理していきました。
多くのチームで、アバターは、看護師長になると同時にこれまで経験したことがない部署に配属されたという設定でした。そのため、慣れるのに精一杯、自分自身の役割が見出せないという思いを持ち、部下からは不満をぶつけられたり、言うことを聞いてもらえなかたり、といった人間関係に関する困難を抱えていました。
解決のための知恵(ナレッジ)として、百戦錬磨の管理者の方から、貴重な経験が話されていました。とても参考になる内容だったと思います。
今回は、クロスグループインタビューという方法をとりました。各チームが順番で発表することにより、他のチームの困難と解決策についても共有することができました。
自分のチームの模造紙の前で、「ようこそ、○チームへ」という歓迎の言葉とともに発表をしました。発表後、他のチームのメンバーからの質問に答えることで、思わぬ発見もあったと思います。
「マネジメント」に取り組むうえで、ヒントなるのは「顧客は誰か?」ということです。
皆さんの「顧客」が持つ、現実、欲求、価値は何でしょうか?
ここから出発をして、組織の定義や目標が決まってきます。
皆さんが抱えている困難も、「顧客は誰か?」に戻って考えてみると、解決の糸口が見えてくるかもしれません。
6月は、まさに困難に満ちた時期だと思います。第2章の学びを、日々の管理実践に役立てていただくことを願っております。
また来月、皆様にお会いできることを楽しみにしています。
【第2章】担当:倉岡