第1章_担当:山田雅子

皆様、5月の第1章にご参加くださいまして、ありがとうございます。欠席なしでスタートできたことはとても良かったと思います。看護管理塾は各月独立した内容のようですが、実はすべてつながっています。そのプログラムを同じチームで学ぶことで皆様に成長してほしいのです。皆勤を目指してください。ご褒美があるかもしれません。
さて第1章の学習目標は、「出会いをマネジメントする」ことの意味を理解することでした。皆様の終了後のお顔を拝見するとよい出会いになったのだなあと感じましたが、学習目標はどのくらい達成できましたか。ファシリテータの反省会で話題になったことをお伝えしますので、胸に手を当てて振り返ってみてください。
考えてほしかったのは、「出会い」を「良い出会い」に仕立てることの意味と方法です。図に書くとこんな感じです。図中の「意図的な取り組み」がすなわちマネジメントですね。

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私は、皆さんが朗らかに出会い、10章まで一緒に自分らしく振舞って学び合えるような出会いをマネジメントしたいと意図していました。音楽とか椅子の配置とか、受付からのご案内とか、隣の一人から出会う方法とか、話し合うテーマとか、全体共有の話の進め方とか、さまざまなことが意図的な取り組みです。それら全てを私が行ったわけではありませんし、指示したわけでもありません。ファシリテータとボランティアスタッフそれぞれが、自分にできることに気づき行動しました。良いチームだと思いました。楽しかったです。少々自画自賛が過ぎますが、良いチームワークは見ていて気持ち良いものです。だから皆さんが笑顔で終えられたのかなあとも思いました。皆さんは職場での出会いをどのようにマネジメントしますか、もう一度考えてみてください。

もう一つ、「ナラティブに学ぶ」ことの意味について再度お知らせしておきます。看護師が行っていることを一般の人に伝えることは難しいことです。看護は突き詰めればさまざまな状況を予防することですから、何も起こらないのが良い看護です。ですから目に見えにくいのです。実際は事前の調整とか早めの介入をしているわけです。そうした特徴のある看護を私たちは無意識に行うのではなく、意識に上らせて言葉で説明することが大事で、それが「ナラティブに学ぶ」ことにつながると考えています。「そんなの普通です」とか「大したことはやっていません」と謙遜するのはやめましょう。大したことをやっていることを自分の言葉で説明することで学んでほしいのです。それができると人材育成力が付くでしょうし、他職種との交渉力もつくはずです。「それどういう意味ですか」とか「その時何を考えて実施したの」とか語りあう中で問いかけに応ずるのにしどろもどろにもなりますが、看護管理塾を通して語り合うことを練習してみてください。語り合うことで「わかる」という経験をしてほしいと考えています。
来年3月まで、お互い頑張りましょう。
みなさまからの数多くの投稿を期待しています。

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yamada

yamada

2 のコメントが “第1章_担当:山田雅子”にあります

  1. 山田先生。投稿を拝読致しました。
    出会いを良い出会いにする。その裏には様々な意図的な取り組みがあったことを知り、良い出会いにする様々な工夫をされていた事に、これから自分が何を学び、どう掴みとるのか、イメージが湧いてきました。
    自分が普段当たり前のように実践してきたことを振り返り、より具体的に言語化する、ナラティブに学べるように頑張ります。

    8年前の認定看護師研修生時代を思い出しました。
    石川

  2. よい出会いとは、安心や共感、刺激、学びなど求めるものが得られ、危惧していたことが生じないことだと思いました。それが、本人や相手、場の作り方による影響を受けることはわかりましたが、「意図的な取り組み」という言葉はでてきませんでした。これが魅力的で力強いナラティブで語れない、伝えられないということだと実感しました。
    話すということは、相手の時間を頂くということでもあるため、よい出会い・時となるよう対象・目的・時間などマメジメントし、言葉の選び方や伝え方を学んでいきたいです。

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