第3章_担当:井部俊子

「第三章感情の源泉を扱う」は昨年に続いて、今回が2回目の担当です。

 第三章のめざすところはこうです。「職場には、理屈ではわかっているのにその方向に進まないことや、不機嫌な上司の顔色をうかがって仕事をしなければならないことがある。これらの根底にある感情(気分、情動)を意識上に浮上させて、その本質と対処法について学習する」というものです。
 当日は、40分のプレゼンテーション(by井部)と60分のワーク、60分の全体発表と討議という構成にしました。

 私たちの知性は、「考える知性」と「感じる知性」という根本的に異質な二通りの認識モードが作用し合って成り立っており、二つの知性は基本的に別々の神経回路によって働く独立した二つの機能であるのです。二つの知性は絶妙なハーモニーを保って動いている。
つまり、感情は理性にとって、理性は感情にとって不可欠なパートナーである(ダニエル・ゴールマン,1996)ということが私の強調したいポイントです。

 今回は、参議院選挙の前日でしたので、朝日新聞(2019年7月7日)の記事から「『嘲笑する政治』」続けるのか」を取り上げました。「安倍晋三首相は2月の自民党大会以降、民主党政権を「悪夢」と言って会場の笑いを誘うあいさつをにしてきた。(中略)笑いや拍手は確かに起きた。それは、さげすみの笑いだった。」つまり、政治のみならず、世の中のあらゆることは二つの知性が絡まりあっていることがわかります。

 チームでのワークは「感情とどうつき合うか」でした。つまり、「感情的な上司、感情的なスタッフとはどのような人か、何が困るのか、どうしたらうまくつき合えるか」さらに「そうした状況で、自分の感情コントロールをどのようにしたらよいか」を討議しました。ポスター作品を閲覧して、得票数の多かった上位4チームにプレゼンテーションをしてもらい意見交換をしました。

 1位はJチーム「激昂する医師と師長〜目を見開いてまくしたてる医師と鎮静を図ろうとした師長〜」、2位はHチーム「感情のスタッフと知性の師長との間にはさまれた主任の私」、3位はGチーム「繰り返される医師からの暴言」、4位はFチーム「ストマ造設して退院する高齢患者の退院支援の一場面」でした。

 4つの事例について事例集を作成するメンバーも決めました。リーダーは末武さん、松田さん、新メンバーは、鵜飼さん、松本さんの4人です。
 看護師は、自分の感情を抑圧して他者理解にいきがちですが、感情を特定し(表現して)何が困るのかを探ることが管理者として重要と思いました。

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ibe

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1件 のコメントが “第3章_担当:井部俊子”にあります

  1. 今回、感情について改めて考える事で、私は感情に対して機能不全になりかけている事に気づきました。私は、上司や部下の発言に対して、怒りや悲しみなどの感情を抱いても、自分が感じている感情とは違った行動・言動を相手に表出します。講義を受けて、感じる知性に対して考える知性での対応を自然と行っているのだとも思いましたが、井部先生のコメントにあるように、感情を表出することで変化・変革をもたらす可能性もあると思い、今後意識しながら行動して行こうと思いました。

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