第7章は、「人に仕事を与える・任せる」ことの意義を理解し、自身の仕事のやり方を変えるためのヒントを得ることをねらいとしています。当日は、講義、チームでのワーク、ポスター作成、選考、得票数の多かった上位2チームのプレゼンテーションとディスカッションという構成で進めました。
昨年の反省をもとに、メタファーとしての「サル」を、「本来、部下のものである仕事の主導権」と明示しました。やっかいなお荷物を表す比喩としても用いられる「サル」とダブらせました。もうひとつ、「人に仕事を与える・任せる」は、「自分が行うべき仕事に取り組むために他人にできることを任せる」ことと、「部下育成」の二つの意義があることを明示しました。さらに、「成長を促す仕事」にはどのようなものがあるかについて松尾論文から引用しました。
各チームのテーマと得票数を以下に示します。
チーム 副題 得票数
A どんなサルでも請け負う上司 1票
B サルを放牧する上司VSサルを溺愛する上司 15票
C 昔のサルを手放さない部下 10票
D 「サル」の餌付け 16票
E 中堅飼育員の苦悩 7票
F 上手な「サル」の見分け方 7票
G 巧みな「サル」~考えをめぐらせて見つけた方法~の育て方 9票
H 信念つきサルと懸念つきサル 13票
I 新種のサルの出現!! 13票
J 看護部だけのサルが病院全体のサルへ 10票
K 私がサルをひきうけましょうか 4票
得票数第一位の「「サル」の餌付け」(Dチーム)は、「サル」をヒトと誤認していたため、
第二位の「サルを放牧する上司VSサルを溺愛する上司」(Bチーム)が最終一位となりました。Bチームには最新刊『Gift-物語るケア』(日本看護協会出版会,2019)が贈られました。白熱した会となりました。その余波をホームページ「看護ものがたり」で再現することができます。
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