第一章 学びと気づき

私は第一章の学びを通して、自分を相手に知ってもらうためには具体的に説明をすること、選ぶ言葉次第で相手に自分の考えや思いが変わってしまうということを学んだ。
自己紹介のグループワークにおいて、異動先の上司と「価値観」が合わないことを話したのだが、ファシリテーターの講師に価値観と一括りにするのではなく、もっと具体的な言葉で伝えた方がわかりやすいのではないか、というアドバイスを受けた。そこで、自分が普段から無意識に抽象的な言葉を使ってしまっている傾向があることにも気付くことができ、抽象的な言葉を使うと、物事の本質が見えなくなり、相手に何を伝えたいのかわからなくなってしまうのだということを知った。講師からの指摘は、一瞬緊張感が走ったが、最後に講師の笑顔を受けて安心感に変わった事も気づきであった。真剣に自分の話に耳を傾け、何が言いたいのか質問もしてくれたことで、自分に関心を持ってくれていることが伝わり、とても嬉しく感じた。また、グループワークだけでなく、講義や講師同士のやり取りを実際に聞くことで「出会いをマネジメントする」ことを実践を通して学ぶことができた。

少し残念だったのは、十分な時間が確保できなかった事や、zoomという慣れないオンライン環境であったためか、自己紹介に対する周囲の反応が分かりづらかったことだ。自分自身も他のメンバーと意見交換をしたり、質問してみたりできれば良かったなと思った。

「心地よい出会い」はその人の研修への意気込みや参加目的によって違うのかもしれない。私は、出会いのすべてが毎回心地よくなければいけないとは限らないし、その後の信頼関係を築くことができれば結果的に問題はないのではないかとも思う。しかし、相手に関心を持って対話をすること、真剣に向き合う姿でいることは、数多くの人々と関わる看護管理者として、マネジメントをしていく上でとても大切なのだということに気付いた。

私は、コロナ窩の今年度に研修を受講するべきか、最後まで散々迷ったのだが、今後のキャリアプランを考えたときに、自分の管理能力をバージョンアップさせるには今しかない、と決心して受講を決めた。普段はなかなか出会えない他施設の方々、違う役職や立場の方と貴重な時間を過ごすことができ、今日全ての出会いがとても心地よかった。

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2100010

千葉大学医学部附属病院脳神経外科、歯科口腔外科病棟勤務 2019年度聖路加国際大学認定看護管理者ファーストレベル修了

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