第2章「マネジメントに取り組む」 当日の様子

今回も、東京都はCOVID-19感染拡大による非常事態宣言中であり、前回に引き続きwebでの開催になりました。テーマは「マネジメントに取り組む」。第3章以降は、マネジメントにおける諸々の課題を取り上げます。ですから、今回はマネジメントとは何か、看護管理者はどういう仕事をするのかを自分なりにつかむ総論のような位置づけでした。

受講申込時のアンケートを読むと、看護管理がわからない、日々の仕事に追われて看護管理者としてやるべきことが何か悩むなど、マネジメントに対して自信がもてない状況が書かれていました。マネジメントは、私たち看護管理者が日々、おこなっている仕事そのもの。「自分の日常にマネジメントの光をあて、自分の行っているマネジメントを発見しよう。そして自信をもってマネジメントに取り組み、経験を通して成長していこう。」そういう思いで、第2章を企画しました。

レクチャーでは、スタッフからマネジャーになるには、生まれ変わりが必要であり、マネジメントは、誰かに教わるのではなく学びのスパイラルを通して、自分で見出していくものであること、そして、「ミンツバーグ マネジャー論」をもとに、マネジメントの現実と3つの次元から構成されるマネジメントのモデルを紹介しました。

チームでのワークでは、受講者の皆さんの体験からマネジメントを発見することに取り組みました。これまでのマネジメントで印象に残った出来事、困惑したり悩んだりした出来事をマネジメントの3つの次元で見ることで、そこに含まれるマネジメントの活動を見出すことが課題でした。

メンバーと看護管理に関する体験を共有するのは、今回が初めてで、どのチームもzoomの画面に映るメンバーの話に熱心に耳を傾け、共感しあう姿が見られました。次々と状況が変わり、さまざまな意思決定が求められる多忙な現場の中で、スタッフ、多職種などいろいろな人と関わり合いながら懸命に仕事をしていること、COVID-19感染拡大する不確実な状況の中で、看護管理者が様々な苦労をしてきたことが語られました。うまくいかなかった出来事に対しては、「こうすれば?」と自身の経験をもとにしたアドバイスもなされました。運営担当者として、こうした看護管理者同士が経験を語り合う場の重要性を改めて認識しました。

しかしながら、ミンツバーグの3つの次元から出来事を見つめなおすワークはなかなか進みませんでした。それぞれの体験の一つ一つが貴重であり、検討事例を絞るのに時間を要していました。また情報、人間、行動の3つの次元で出来事を見ていくことも難しいようでした。

全体討議では、2つのチームが発表してくれました。一つは、検査中に急変した患者の対応に、医師と看護師たちがパニックになった出来事に対して、機を逃さずカンファレンスを開き看護師と話し合い再教育を行ったこと。また医師への対応に対して責任部門の長と話し合ったことでした。もう一つは、部署にパートナー制の看護提供体制を導入するにあたって、講義をして導入を始めたが、反対にあい難渋したことでした。

 この2つの体験をもとに話し合ううちに、マネジメントは、情報、人間、行動の次元が混在して行われていること、組織内での行動と組織外での行動も混在していることを理解することができました。また、看護提供システムなどの新しい取り組みを行うことは、情報の次元の「組織内をコントルール」することであり、「設計」「委任」「承認」「分配」「宣言」を丁寧に行うことが大切であることも学びました。

webでの効果的な研修には、受講者一人一人がメインルームと各チームのルーム間を行き来することや、個人のワークシートを画面共有すること、チームでのワークを同時進行で記録していくことなどのスキルが不可欠です。今回は、まだ2回目ということもあり、受講者の皆さんの中には大変苦労されている方もおられました。経験を重ねてスキルアップしてくださることを願っています。

次回は、開始前にこうしたwebでの研修スキルについて学んでいただく機会をつくる予定です。

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