数年前、まだ私は病棟代表で、医療安全の委員会会議に出席していたときの出来事です。前任の専従リスクマネジャーが司会を務める会議の中、「インシデントレポートレベル0の事例を出すよう、各部署で言ってください」と委員に投げかけました。するとある委員が「レベル0の事例って言いますが、レベル0の事例が私はよく分かりません。例えばどんなものがありますか?」と質問がありました。『医療安全管理室ができて暫く経つのに今更何言ってるの?』という空気が流れる中、リスクマネジャーは、「レベル0の事例を出せとただ言ってもスタッフは分からないですよね、具体的にどのような事例がレベル0に値するか、委員で出し合い、事例集を作成、各部署に配信したらどうかな?」と提案しました。その時はグッドアイディアだな~としか思いませんでした。今回のグループワークで、「会議では全員が発言できるよう配慮する」や、「ネガティブ意見にも耳を傾ける」「否定的な意見の人には代替案を求める」など様々な意見がガイドラインに盛り込まれていきました。あの「レベル0事例集を作成し院内に配信しよう!」という委員1人1人の意見を大事に生かす方法を瞬時に思いつく、まさしくマネジメントであり本来の会議のあり方だと思いました。意見を言っても何処にも反映されなければ、意見したスタッフのモチベーションは下がるだけです。(全てを吸い上げるのは難しいと思いますが・・・)
今、私が主導の会議をいくつか持っていますが、次第にある内容を時間内に終わらせることに一生懸命になり、もしかすると貴重な委員の意見を聞き逃していたかもしれません。今回の管理塾に参加することで、過去の貴重な体験を思い出すことができました。
※いつもリスクマネジャーの話になりすみません。
毎回、ありがとうございます。
楽しく投稿を見させていただいています。
意見を吸い上げてもらうと、モチベーションは何倍にも
なりますよね。
それが役に立っているとなると、なお一層、意見を出した
人は他の仕事にも精を出すようになりますよね。
時間が短くても効果的な会議を行うためにも、会議とは関
係のないところで起きている自分の中のつぶやきを手放す
って大切ですね。
会議とか委員会とかって
「面倒」とか「ヤラサレ感」とか、ネガティブイメージが強い気がします・・・・
でも、
この会議の結果次第や委員会の活動内容によっては、
仕事の効率が良くなるとか、
無駄も省けて残業が減るとか、
安全など看護の質が確保されるとか、
自分たちの業務にフィードバックされるはずです。
そこを考えて会議に参加すると、見えてくる景色は全く変わるのではないでしょうか?
私は最近の会話の中で多い台詞が
作業じゃなくて、看護をしようよ・・・・なんですけどね。
Satoさん
いい言葉ですね。
「作業じゃなくて、看護をしよう」
すべての仕事に共通しますよね。
作業として行っていることなのか、そうでないのか…。
私もよい仕事ができているときは、目の前のことだけを
見るのでなく、その先の展開や、その先の人にとって
今やっていることがどう役立ったり、広がったりして
いくかを想像しながら取り組んでいたように思います。