会議は物事を決定する真剣勝負の場である!

数年前、まだ私は病棟代表で、医療安全の委員会会議に出席していたときの出来事です。前任の専従リスクマネジャーが司会を務める会議の中、「インシデントレポートレベル0の事例を出すよう、各部署で言ってください」と委員に投げかけました。するとある委員が「レベル0の事例って言いますが、レベル0の事例が私はよく分かりません。例えばどんなものがありますか?」と質問がありました。『医療安全管理室ができて暫く経つのに今更何言ってるの?』という空気が流れる中、リスクマネジャーは、「レベル0の事例を出せとただ言ってもスタッフは分からないですよね、具体的にどのような事例がレベル0に値するか、委員で出し合い、事例集を作成、各部署に配信したらどうかな?」と提案しました。その時はグッドアイディアだな~としか思いませんでした。今回のグループワークで、「会議では全員が発言できるよう配慮する」や、「ネガティブ意見にも耳を傾ける」「否定的な意見の人には代替案を求める」など様々な意見がガイドラインに盛り込まれていきました。あの「レベル0事例集を作成し院内に配信しよう!」という委員1人1人の意見を大事に生かす方法を瞬時に思いつく、まさしくマネジメントであり本来の会議のあり方だと思いました。意見を言っても何処にも反映されなければ、意見したスタッフのモチベーションは下がるだけです。(全てを吸い上げるのは難しいと思いますが・・・)

 今、私が主導の会議をいくつか持っていますが、次第にある内容を時間内に終わらせることに一生懸命になり、もしかすると貴重な委員の意見を聞き逃していたかもしれません。今回の管理塾に参加することで、過去の貴重な体験を思い出すことができました。

※いつもリスクマネジャーの話になりすみません。

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Ihagiwara

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3 のコメントが “会議は物事を決定する真剣勝負の場である!”にあります

  1. 毎回、ありがとうございます。
    楽しく投稿を見させていただいています。
    意見を吸い上げてもらうと、モチベーションは何倍にも
    なりますよね。
    それが役に立っているとなると、なお一層、意見を出した
    人は他の仕事にも精を出すようになりますよね。

    時間が短くても効果的な会議を行うためにも、会議とは関
    係のないところで起きている自分の中のつぶやきを手放す
    って大切ですね。

  2. 会議とか委員会とかって
    「面倒」とか「ヤラサレ感」とか、ネガティブイメージが強い気がします・・・・
    でも、
    この会議の結果次第や委員会の活動内容によっては、
    仕事の効率が良くなるとか、
    無駄も省けて残業が減るとか、
    安全など看護の質が確保されるとか、
    自分たちの業務にフィードバックされるはずです。
    そこを考えて会議に参加すると、見えてくる景色は全く変わるのではないでしょうか?

    私は最近の会話の中で多い台詞が
    作業じゃなくて、看護をしようよ・・・・なんですけどね。

  3. Satoさん
    いい言葉ですね。
    「作業じゃなくて、看護をしよう」
    すべての仕事に共通しますよね。
    作業として行っていることなのか、そうでないのか…。

    私もよい仕事ができているときは、目の前のことだけを
    見るのでなく、その先の展開や、その先の人にとって
    今やっていることがどう役立ったり、広がったりして
    いくかを想像しながら取り組んでいたように思います。

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