「第三章感情の源泉を扱う」は一昨年に続いて、今回が3回目の担当です。2021年度は新型コロナ感染拡大のため、対面ではなくZoomでの実施となりました。
第三章のめざすところはこうです。「職場には、理屈ではわかっているのにその方向に進まないことや、不機嫌な上司の顔色をうかがって仕事をしなければならないことがある。これらの根底にある感情(気分、情動)を意識上に浮上させて、その本質と対処法について学習する」というものです。
オンライン看護管理塾のため、「方法」を工夫しました。
チームのワークを効率的に行うために、開講日(2021年7月17日)までに以下の事前課題を課しました。
事前課題のテーマ:「感情」とのつきあい方
①感情的な上司、もしくは感情的なスタッフとのやり取りを具体的に示し、
②何が困るのか、どうしたらうまくつき合えるのかを記述する。
③次に、そうした状況で自分のコントロールをどのようにしたらよいかを提案する。
当日、受講生は、まず「ブレイクアウトルーム」に入室したあと、「メインセッション」に移動し、塾長あいさつののち、私が40分間のレクチャーをいたしました。
今回は、「入山章栄,世界標準の経営理論,第22章感情の理論」(ダイヤモンド社,2019)を引用して「感情が人・組織に与える複雑な効果」、「感情ディスプレーを巧みに操る」、さらに「感情表現の理論:感情労働理論」のパワーポイントを増やしました。これらの理論は、
事前課題③自分の感情のコントロールに参考になると考えました。
その後、チーム毎に分かれて、「ブレイクアウトルーム」に移動し、各自の事前課題をチームメンバーと共有しました。
そして、全体発表のために、代表事例を一例選定し、事務局に提出。「メインセッション」にもどり、チームが選定した事例を発表して意見交換を行いました。その後、Zoomを用いて(1人2票)優秀事例を選びました。
最多得票を得た事例は、「新型コロナウイルス感染患者接触後の看護師の対応に関して、看護部長にまくし立ててきた医師とのやりとり」でした。(Aチーム)
最多得票事例を輩出したAチームには、記念品(井部俊子,看護師のための文章ノート,日本看護協会出版会,2018年)が贈られました。
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